筆先で表現する自分らしさの道「書道家あらっちょ」

2018.12.19 wed  shop story

STORY

「買う買わないは関係なく、前のめりで質問をしてくる。話を聞いてくれる。そんな出会いと会話が一番の楽しみです」

「挑戦」。揺らめく青色の背景が描かれた色紙に記されたこの言葉は、新しい門出を経て見知らぬ土地へやってきた人の心を見事に表現していた。書道アーティスト、あらっちょこと荒木健太郎さんは、「あなたの目を見て直観で言葉を贈る」を合言葉にこれまで3万人以上の人たちに書を通したメッセージを授けてきた。

スペインと日本のハーフである28歳が書道に出会ったのは、大学1回生だった19歳の頃。意外と遅い出会いは、「実家で偶然筆を見つけた」という日がスタート地点。書道の経験は、「小中学校の授業でやったくらい」だったそうだ。

腕を磨く一番の方法は、「人前で練習をすること」と教わり、実践してきた。地元、天理駅の路上詩人としての日々をすごし、一歩一歩前へ進んできた。一見、世間が思い描くような書道家とは違った道を歩んできたあらっちょさん。自身の生い立ちも含めてこう話す。

「子供の頃から『周囲と何かが違う』ことをコンプレックスに感じてきました。しかし、元々周りと違うのだから染まる必要はないと思いました。だから、とことん違う道を歩いて、自分らしく良いものを作っていきたい」

あらっちょさんが歩む「違う道」はただのアウトローではない。請け負った数々の仕事を終えると、必ず報告書を雇い主へ送ると話す。「客層などの情報や感じたことや関連することを送ります。そこから次の仕事へつながることもあります」、そんな姿勢は依頼主の心を「そこまでやる人はいない」と掴んで離さない。

「書を描く時は、『考えない』ことを大切にしています。お客さんが持っているものを言葉にするので、自分が考えてしまうとカッコつけてしまって相手の言葉ではなくなってしまうからです」

声のトーン、話の内容、これまでの人生観・・・筆を片手にお客さんと対峙する時、あらっちょさんは全身で言葉を生み出す雰囲気を感じとる。場合によっては、向こう側から歩いてくる人を見ただけで的確な言葉を想像できるそうだ。また、書で使う水も「書道も人の体と同じくらい水が大切」と、お客さんの気持ちにより一層寄り添うために現地の護神水を用意する徹底ぶりだ。

実はWマーケットの各店頭を飾る提灯を描いているのがあらっちょさんだ。「買う買わないは関係なく、前のめりで質問をしてくる。話を聞いてくれる。そんな出会いと会話が一番の楽しみです」

生まれ育った平成の時代が終わる2019年、活動を始めて10年目のアニバーサリーを迎える。「今後はもう1つの母国であるスペインと日本を結ぶ仕事をしたい」、無数の言葉を贈り出してきたその筆先は、新しい時代にどんな言葉を生み出すのか楽しみだ。

書家あらっちょ公式HP
https://www.araccho.com/
INSTAGRAM
https://www.instagram.com/choaraccho/

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この記事を書いた人

Wマーケットボランティアスタッフ 「すも」

大阪へやってきて5ヶ月で、こんな大役をいただきました。出身は埼玉で、千葉や茨城で働いてきました。ようやく、エスカレーターで右側立を自然にできるようになりました。肥満体型なのでわかりにくいですが、28歳になりました。

この記事を書いた人

Wマーケットボランティアスタッフ
「すも」

大阪へやってきて5ヶ月で、こんな大役をいただきました。出身は埼玉で、千葉や茨城で働いてきました。ようやく、エスカレーターで右側立を自然にできるようになりました。肥満体型なのでわかりにくいですが、28歳になりました。

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