女性似顔絵作家「永澤あられ」

2019.1.24 thu  shop story

STORY

私にとってもこの新世界商店街は懐かしい光景なので、若い人にとっての「新しい」になったらと思います

Wマーケットの似顔絵作家、永澤あられさんの絵描きとしての人生は62歳で大阪芸術大学へ進学してからスタートした。初の著作『パンパンハウス物語(風濤社/2014年12月発行)』で描く戦後の時代を生きた女性の姿は、あられさん自身が積んできた人生経験があってこそ描けた人情作品だ。

大学卒業後、偶然見ていたテレビに出演していたのが書道家のあらっちょさん。お客さんと正面から対峙して言葉を描く姿に感銘を受け、「私も同じようにやりたい!」と思いWマーケットへの出店を決めた。

あられさんは絵描きとして活動する前、40を過ぎてから還暦まで営業職に就いていた経験を持つ。普通の主婦では出会えないようないろいろな人と出会い、酸いも甘いも経験してきたあられさんは力強く話す。「ものすごい友人よりも、赤の他人だからこそ話せることがあって、心配してあげられることもあるんじゃないかと思います。描くテーマは、『仕事』ではなく、『生き方』です」

年の瀬も迫った取材当日、あられさんのブースには、主に女性が代わる代わる立ち止っていた。リピーターやその紹介も多いそう。1人あたり50分ほどの制作時間で相手の人生を丁寧に聞くため、時に断ってしまうこともある。

「女性が働く時、『こういう仕事をしてはいけない』という場面に遭遇することがあります。女の人が苦労して辛かった経験は時代が変わっても大きく変化しないことだと思います。60を過ぎた自分なら、少しは理解できるところもあると思います。悲しいことがあっても、最後はハッピーエンドになる作品を描きたかったです」

Wマーケット常連のあられさんも、平日はお孫さんと共に暮らすお祖母ちゃん。週に一度の出店を、「みんながこの商店街を盛り上げるために、初参加の人も一生懸命イベントに向き合っていると思います。そんな姿を見ると休めへん。私にとってもこの商店街は懐かしい光景なので、若い人にとっての新しいになったらと思います」と回を重ねるごとに新世界商店街とWマーケットのファンになってくれているそうだ。

取材を終える頃、次回作の構想を教えてくれた。「新世界商店街は普通では出会えない人と出会える」と前置きし、「今までこの場で出会った人の物語を紡いで、描いて『通天閣の下で』というタイトルで描いてみようかしら」と笑う。少し気の早い話だけど、あられさんの最新作が楽しみだ。

「永澤あられ」の
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この記事を書いた人

Wマーケットボランティアスタッフ 「すも」

大阪へやってきて5ヶ月で、こんな大役をいただきました。出身は埼玉で、千葉や茨城で働いてきました。ようやく、エスカレーターで右側立を自然にできるようになりました。肥満体型なのでわかりにくいですが、28歳になりました。

この記事を書いた人

Wマーケットボランティアスタッフ
「すも」

大阪へやってきて5ヶ月で、こんな大役をいただきました。出身は埼玉で、千葉や茨城で働いてきました。ようやく、エスカレーターで右側立を自然にできるようになりました。肥満体型なのでわかりにくいですが、28歳になりました。

                   
                                   
   
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