あの日の憧れを目指して焼く薄皮鯛焼き「鯛焼きMINEMOTO」

2019.4.4 thur  shop story

STORY

「食べる時、自然と前歯が皮の中に入っていく、そんな鯛焼きを目指したい」

「鯛焼きMINEMOTO」の店主、峯本康行さんは自身が目指す「鯛焼き道」についてこう語る。皮の材料になる素を専用のチャッキリに入れると、テンポ良く型から外れないよう両面鯛焼き器に流し込む。峯本さんが「一番難しいところ」と話す最初の真剣勝負が終わると、しばらく火を通す。「ベーキングパウダーが入っているので、膨らみ始めるのを待ちます。これが、『ふっくら感』の元です」

しかし、いわゆる「薄皮」を作るため、焼き器にはあまり多くの素を入れていない。焦げるか半生か分かれる絶妙なタイミングであんこなど具材を投入すると、素早く焼き器を動かす。そして、両面を挟み込んで最後の仕上げとして火を通す。「もし焼ききれていない状況で開けてしまうと、再び挟んで焼くことはできません。決め手となるのは焼けた時の香りですが、これだけは『経験』の世界。今でも、上手に伝えることができません」。時間にして約5分、焼き上がった姿は「サクッ」という言葉が似あう、薄茶色の一匹が大海へ泳ぎ出す瞬間だ。

峯本さんの本職は不動産業。管理している物件が高校の近くにあり、「学生向けに食べ物を販売したら儲かるかもしれない」と考えたのが始まりだった。「今思うと、相手が学生だから『安かったら買うやろ』と甘く見ていました。原価を抑え、安い材料を使っていました。しかし、今の子供たちは舌がこえているんですよね」、と笑いしながら当時を思い出す。出店時、鯛焼きの素となる粉の配合は企業秘密だが、「皮が美味しいと言われると嬉しい」と話すほど、飲食業に対して真剣に向き合うようになった。

店舗に来るお客さんが少ない時期になると、イベントなどの露天商に変身する峯本さん。ロスを恐れず焼き続け、店を「ただの風景」にしないその姿勢にプロの商売人としての姿を感じさせてくれる。「家業の不動産屋を継ぐ前、ゴルフ場の支配人などをしていました。当時、お客さんは本当のお金持ちばかり。話を聞きながら、『自分も彼らのようになりたい』と感じたのが自分の商売の原点です」

「通常、鯛焼きは夏場になると売れ行きが下がります。普段の夏場はかき氷屋をしているのですが、今年は『夏の鯛焼き屋』をやってみたいと考えています」と今後の展望を語る。1月にWマーケットへの出店をはじめて3カ月、今では毎週買いにきてくれる常連も増えてきた。「外国人にも季節を問わず売れるか試してみたい」、書道家あらっちょさんに新調してもらった「鯛焼きMINEMOTO」の看板を掲げて、峯本さんは新しい挑戦へのスタートラインを新世界商店街に引いた。

「鯛焼きMINEMOTO」の
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この記事を書いた人

Wマーケットボランティアスタッフ 「すも」

大阪へやってきて5ヶ月で、こんな大役をいただきました。出身は埼玉で、千葉や茨城で働いてきました。ようやく、エスカレーターで右側立を自然にできるようになりました。肥満体型なのでわかりにくいですが、28歳になりました。

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Wマーケットボランティアスタッフ
「すも」

大阪へやってきて5ヶ月で、こんな大役をいただきました。出身は埼玉で、千葉や茨城で働いてきました。ようやく、エスカレーターで右側立を自然にできるようになりました。肥満体型なのでわかりにくいですが、28歳になりました。

                   
                                   
   
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